
CHAPTER 8
事例
ご想像の通りフォン・レストルフ効果の例はあらゆるデジタルプロダクトやサー
ビスに見られるが、中には抜きん出てうまく利用している例もある。特定の要素や
コンテンツを視覚的に区別することはデザインにおいて常に必要とされる。このテ
クニックを控えめかつ戦略的に利用すればコントラストが生まれ、それによって
人々の注意を引きつけ、最も価値ある情報に誘導できる。
フォン・レストルフ効果のわかりやすい例は、ボタンやテキストリンクなどのイ
ンタラクティブな要素のデザインに見られる。これらの要素を視覚的に際立たせる
ことは、人々の注意を引きつけ、何ができるかを知らせることで、ユーザーがタス
クを完了するように誘導し、意図しない操作をとらないようにするのに役立つ。
[図 8-1]
の例を見てみよう。
2
通りの確認モーダルを例として示している。左側のモー
ダルでは視覚的なコントラストが不足しているため、うっかり間違った操作を選択
ル広告)
はすべて無視するというのは理にかなっている。その代わり人は自分の目標
達成に役立つもの、特にナビゲーション、検索バー、見出し、リンク、ボタンなど
のデザインパターンを探す傾向がある
(ヤコブの法則が示すように、人は無意識的にこれら
の要素がよくある場所にまず目を向けるだろう)
。真っ当なコンテンツであっても、遠目に
見ると広告に似ていたり、広告の近くにある場合は無視されたりすることがある。
そのため、コンテンツを視覚的に差別化する際にはうっかり広告と間違われてしま
わないよう意識しておいたほうが良いだろう。 ...