
CHAPTER 5
デザインの文脈でこれを解釈すると、インターフェースであれ、システム全体であ
れ、プロダクトやサービスが提供する出力は、信頼性が高く、誰でもアクセス可能
でなければならないという要求になる。これは、デジタルプロダクトやサービスに
おいては特に重要である。なぜなら、デジタルインターフェースは単に使いやすい
だけではだめで、可能な限り多くのユーザーにとって使いやすくなければならない
からだ。つまり、デバイスのサイズ、サポートする機能、入力方法、補助技術、あ
るいは接続速度に関係なく、誰でも使えるものを提供しなければならないのだ。
法則の後半では「他者から入力されるものに関しては寛容に」と言っている。デ
ザインの文脈では、あらゆる入力方法、あらゆる可能な形式でのユーザーからの入
力を受け入れようということだ。あらゆる入力とは、マウスとキーボード
(またはキー
ボードのみ)
、アシスタント機能、モバイルユーザーのタッチやジェスチャー入力、さ
らには様々な言語、方言、専門用語による音声入力によってフォームに入力された
データ、等々である。また、ウェアラブル・インターフェースからテレビまで、あ
らゆるサイズと解像度のスクリーンも含む。ネットワークの帯域幅や接続強度、そ
の他ありとあらゆる違いも含んでいる。
この章では、ポステルの法則の実例を挙げながら、この原則を適用してデザイン
を行うための方法を詳しく見ていこう。
起源
ジョン・ポステルはアメリカのコンピューター科学者であり、後にインターネッ
トの基礎となるプロトコルの構築に多大な貢献をしたことで知られる。その ...