
CHAPTER 3
この失われた情報が、実行しようとしているタスクに欠かせないものだったり、
探している情報に関連するものであったりする場合には、問題が生じる。タスクが
やりづらくなり、ユーザーはいっぱいいっぱいだと感じるようになり、しまいには
イライラやタスクをあきらめる原因になる。どちらもユーザー体験が悪化している
症状だ。
短期記憶と記憶範囲に対するミラーの興味の中心は、7という数字ではなく、チャ
ンク化の概念とそれに対応して情報を記憶するわたしたちの能力にあった。彼が発
見したことは、チャンク
(かたまり)
自体の大きさは重要ではなく、7つの単語は7つ
の文字と同じくらい簡単に短期記憶に保持されるということである。ある個人が保
持できるチャンクの数は様々な要因
(文脈、内容への馴染み度合い、特定の能力)
によって
変化するが、学ぶべきポイントは変わらない。人間の短期記憶力は限られており、
チャンク化することで情報をより効果的に保持できるということである。
チャンク化をUXデザインに適用すると、コンテンツの扱い方についての非常に
有益な学びが得られる。デザインを通じてコンテンツをチャンク化すれば、ユーザー
にとって理解しやすいものになる。関連するコンテンツやオブジェクトをひとまと
まりにし、色、大きさ、分割、マージンなどのデザイン要素によって、他のまとま
りと視覚的に見分けられるようにしよう。そうすれば、ユーザーはコンテンツをさっ
と流し読みし、自分の目的に合った情報を見つけ、それを使ってより早く目的を達