
CHAPTER 12
の人間的な目標が一致することはほとんどなく、デザイナーがそのパイプ役になっ
ていることが多いのだ。もし行動がテクノロジーによって形作られうるとしたら、
テクノロジーを構築する企業に対して、誰がその決定についての説明責任を果たさ
せるのだろうか?
いまこそデザイナーがこの緊張関係に対して向き合うときであり、企業目標と
ユーザーのウェルビーイングとの整合性をとったプロダクトや経験を作り出す責任
は、わたしたちにあるのだ。言い換えれば、わたしたちはバーチャルなインタラク
ションや報酬によって人間の経験を置き換えるのではなく、経験を拡張するテクノ
ロジーを構築すべきなのだ。倫理的なデザインの意思決定を行うにはまず、人の心
はいかにして搾取されうるのかを知ることから始めよう。そしてわたしたちが一翼
を担っているテクノロジーに対して説明責任を持たなければならないし、それが
人々の時間や集中力、あるいはデジタル上のウェルビーイング全体を守らなければ
ならない。もはや「すばやく行動し、破壊せよ」
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はテクノロジーを構築する際に
受け入れられる方法ではない。代わりに、わたしたちは歩みを緩めて、生み出すテ
クノロジーに意識を向け、いかにそれが人々の生活にインパクトを与えるのかを考
えなければならない。
歩みを緩め、意識を向ける
作るプロダクトやサービスが人々の目的達成を支援するものであるためには、否
応なしに倫理がデザインプロセスに組み込まれていなければならない。本当に「人
間中心設計」であるためには、次のような一般的なアプロ ...