
CHAPTER 1
えば検索ボックス)
の配置に、普及しているデザインパターンや慣例を活用しよう。そ
うすることで、ユーザーはウェブサイトやアプリの構造をはじめに学ぶ必要がなく
なり、すぐにしたいことに取り掛かれる。それでは、まずはその起源を見てみよう。
続けてこのデザイン原則の実例を紹介する。
起源
ヤコブの法則
(ヤコブのインターネット・ユーザーエクスペリエンス法則)
は、ユーザビリティ
の専門家ヤコブ・ニールセンによって
2000
年に提唱された。ニールセンによれば、
ユーザーは他のウェブサイトでの経験の積み重ねを通じて「デザインはこうあるべ
き」という期待を築き上げる傾向がある
*1
。この観察結果は人の本性の法則だと
ニールセンは指摘し、ありふれた慣例に従ったデザインにすることで、ユーザーが
サイトの中身やメッセージ、扱う商品にもっと集中できるようにすべきだと提言し
た。逆に、まだ慣例となっていないデザインはいらだちと混乱を引き起こし、あき
らめと離脱を生じさせる。インターフェースのふるまいがユーザーの思う「こうあ
るべき」に当てはまっていないからだ。
ニールセンのいう「経験の積み重ね」によって、ユーザーは新しく訪れたウェブサ
イトや新しいプロダクトがどのようにふるまうのか、そこで何ができるのかがわか
るようになる。その要因の根源には、メンタルモデルという心理学の概念がある。
メンタルモデルは、
UX
デザインにおける最重要概念の
1
つだ
*2
。
*1 原注:Jakob Nielsen, “End of Web Design, ...