
CHAPTER 5
濃く、偏りのない回答を引き出すことを目指そう。「何が
( What)
」、「どのように
(How)
」、「 い つ
(When)
」、あるいは「Xについて教えてください
(Tell me about X)
」
から始まる質問
(オープンクエスチョン)
を使うこと。さらに、質問の組み立て方に
も気を配ろう。聞き方次第で回答が引っ張られてしまうこともあるため、それを
避けて正確なデータを収集しよう。
ユーザーがシステムに提供する入力は様々であり、多岐にわたる。したがって、
より良いユーザー体験を確保するためには、入力を寛容に受け入れるシステムをデ
ザインする必要がある。しかしそれは同時に、エラーを生じさせてしまうなど、少
なくとも理想的とはいえないユーザー体験になってしまう可能性も高めてしまう。
できるだけ多くのことを予測し、計画してデザインするほど、デザインはよりレジ
リエント
(強靭)
になる。
例えば、多言語対応というテーマを考えてみよう。同じ内容の文字列でも、言語
によって長さが異なることがある。多くのデザイナーは母国語だけを考え、他の言
語でテキストの長さが大幅に伸びてしまう可能性を考慮しない。英語は非常にコン
パクトな言語だが、イタリア語のようにコンパクトでない言語に翻訳されると、単
語によっては3倍も長くなってしまうことがある
[図5-5]
。また文章の向きも、多く
の欧米諸国では左から右だが、他の国では右から左だったり、さらには縦書きだっ
たりなど、世界各地で異なっている。このような多様性を念頭に置いてデザインす ...