
CHAPTER 12
こうしたズレがあるにもかかわらず、人はデフォルト設定を許容したことを正当
化し他の選択肢を拒否しやすいということが、多くの研究によって示されている
*
9
。
摩擦を取り除く
デジタルプロダクトやサービスで行動を形作る別の方法は、ユーザーに望む行動
にまつわる摩擦をできるだけ取り除くことである。言い換えると、簡単で快適に実
行できればできるほど、その行動は習慣化しやすくなる。例えば、
Amazon
のダッ
シュボタン
[図 12-7]
は、
Amazon
のウェブサイトやアプリに訪れることなく、ボタ
ンを押すだけで、よく使う商品の注文を可能にする小さな電子デバイスだ。現在は
デジタルに取って代わられてしまったものの、このハードウェアを伴うボタンは、
可能な限り障壁を取り除いて行動を形作ろうとした好例だ。
*9 原注:Isaac Dinner, Eric Johnson, Daniel Goldstein, and Kaiya Liu, “Partitioning Default E.ects: Why People
Choose Not to Choose,” Journal of Experimental Psychology: Applied 17, no. 4 (2011): 332-41.
図12-6 Facebookのプライバシー設定。
出典:Facebook、2020年
167