例えば、
AI
がユーザーインターフェースのデザインを自動化し、デザイナーな
しで製品が作られることもあるでしょう。しかし、それが実現可能なのは、過去
のデザイナーが積み上げたパターンや知見があってこそです。技術と出会う時に
生じる、人の心の働きをいま一度問い直すこと。それこそが、本来普遍である「法
則」を扱う本書が最新状況に沿うために版を重ねる意味であり、読者が本書を紐
解き、自分なりにデザインの意味を更新し続ける価値なのではないかと考えてい
ます。製品におけるデザインの蓄積が飽和したとしても、次は
AI
と人の心の働
きとの出会いが、デザインを必要とするでしょう。技術と人の心の共進化の中に
デザインの本質を問い直すことで、変わらない法則の意義とその価値が改めて見
えてきます。
本書が読者の皆さんにとって、デザインの意味を問い直し、時代とともに自己
の考えを更新するきっかけになることを願っています。そして、この本が、変わ
らない法則の価値を支えに、あなたのデザインへの探求を助ける一助となれば幸
いです。
2024
年
11
月
翻訳者一同
185