デザイン原則を心理学的な法則と結びつける
チームが一連のデザイン原則を定めたら、この本で議論されている心理学的な原
則に照らし合わせてみよう。これによって、デザイン原則が達成しようとしている
こととその背景にある心理学的な理論を関係づけることができる。例えば、「わか
りやすさは豊富な選択肢に勝る」というデザイン原則があると仮定しよう。この原
則はわかりやすさが大事だというだけでなく、トレードオフ
(豊富な選択肢を捨てること)
も示していることで、とても有用になっている。この原則を
UX
の法則に沿ったも
のにするために、「わかりやすさを提供する」というこの原則のゴールに最も関連
する法則を特定する必要がある。この場合、ヒックの法則
(第
4
章)
、すなわち「意思
決定にかかる時間は、とりうる選択肢の数と複雑さで決まる」が当てはまりそうだ。
デザイン原則と適切な心理学的な法則に関係性を見出せたら、次はプロダクトや
サービスの文脈においてチームメンバーが守るべきルールを作っていく。ルールは
より明確で具体的な制約として、デザインの意思決定を誘導する。引き続き前の例
を引き合いに出すと、「わかりやすさは豊富な選択肢に勝る」というデザイン原則
にはヒックの法則が関連していることがわかったので、このデザイン原則のための
新しいルールを導き出せる。例えば、ヒックの法則に沿ったルールの例としては「選
択肢は一度に
3
つまで」となるだろう。あるいは、「説明文は必要なときだけ、
80
文字以内で簡潔に」というルールも考えられる。これらはあくまで話をわかりやす
くするための例なので、実際にはあなたのプロジェクトや組織に合わせて定義して
ほしい。
これで、ゴール
(デザイン原則)
と観察結果
(
UX
法則)
を組み合わせて、デザイナーが
従うべきガイドライン ...