
CHAPTER 3
ミラーの発見の要点は、短期記憶に限界があることと、情報の断片を意味のある
チャンクに整理すればそれを最大限有効活用できること、である。ある研究によれ
ば、記憶できるチャンク数の実際の上限は、その情報に関する個々人の前提知識に
よって異なっているし
*3
、そもそも記憶できる要素数の上限を固定した数として測
定しようとすること自体を批判する著名な理論も複数存在する
*4
。
結論
わたしたちを取り巻く膨大な情報量は指数関数的に増加しているが、わたしたち
人間がその情報を処理するために使える思考のリソースには限界がある。そのため
どうしても過負荷が発生してしまい、タスクを完遂する能力に直接影響を与えるこ
とになる。ミラーの法則では、チャンク化を使ってコンテンツをより小さなクラス
ター
(かたまり)
に整理することで、ユーザーが処理しやすく、理解しやすく、記憶し
やすいようにする方法を教えてくれる。
*3 原注:Nelson Cowan, “The Magical Number 4 in Short-Term Memory: A Reconsideration of Mental Storage
Capacity,” Behavioral and Brain Sciences 24, no. 1 (2001): 87–114.
*4 原注:Wei Ji Ma, Masud Husain, and Paul M. Bays, “Changing Concepts of Working Memory, ...