
CHAPTER 7
「 わたしたちはユーザーではない」。これはデザイナーおよびデザインチームに関
わる人々が、より役立つプロダクトや体験を生み出すために受け入れるべき純然た
る事実だ。プロダクトとユーザーがどのように相互作用するかを客観的に観察して
理解するためには、わたしたちはプロダクトと距離が近すぎる。優れたユーザーイ
ンターフェースは、実際のユーザーたちとプロダクトの相互作用の観察を通してこ
そできあがるものだ。だからこそデザイナーはユーザビリティテストに取り組む。
被験者に実際の行動をとってもらいながら、デザインの問題点をあぶり出し、そこ
にある機会を見つけ、ユーザーの行動や選好についてより深く理解することがこの
調査手法の目的だ。こうして、デザインされたものが実際にユーザーの手に届いた
ときにうまくいくかを確かめる。テストを次々と繰り返し、ユーザー代表である被
験者から発見を得る。そうすれば、デザインは改善し続けられる。
●テストを計画する
まずはユーザビリティテストの計画だ。計画の段階では、テストの目的を定義
し、手順を作成し、被験者をリクルーティングする。テストの実施によって何を
学べれば成功といえるのか、目的をはっきりとさせる。例えば、「ある機能やワー
クフローにおけるユーザーの理解度を明らかにすること」といった具合だ。目的
その他、テストの成果を明確にしてくれるものはすべて文書にしておく。次に、
ユーザーのふるまいを知るために必要なタスクに基づいてテストの手順を作成す
る。この手順は被験者にお願いするタスクの指示でもある。最後に、あなたのプ ...