
252
日本版特別寄稿
1.2
VUI
デザイン
会話の中断
VUI
はタイムライン(時系列)に依存している。そのため、ユーザーが
VUI
との
会話の途中で他のことに気を取られて一時的に離脱したり、「今何をしているのか」
を忘れてしまう可能性がある。そのような事態に対しては
VUI
はかなり脆弱である。
サービスのプロセスの途中でユーザーが離脱してしまった場合、タイムアウトする
のが一般的であるが、
GUI
のようにそのままユーザーを待ち続ける、あるいは一時
的に状態を保存してユーザーが復帰したときにリマインドする、といった選択肢も考
えられる。いずれにせよ、ユーザーが会話の途中でやめたり中断してしまうことを初
めから想定してエラーハンドリングを用意しておくべきである。または中断を前提と
して、ステップを区切るといったフローをデザインするべきだろう。
たとえば、
Alexa
で音楽をかけている最中に電話があり「
Alexa
、ストップ」と言っ
て音楽を停止したあと、電話が終わった時点で、何気なく「
Alexa
、続けて」と言っ
たら音楽の続きから再開されたことがあった。これは中断を前提としている良い
VUI
といえる。もし音楽を停止したあとで、先ほどの続きを聴くために初めから該当する
曲を選び、停止したところを
VUI
で指示するプロセスを想像してほしい。音楽を聴
くためのアプリのユーザー体験としては決して良好とはいえず、
VUI
でそのような
操作が可能だとしても使う気にはならないだろう。
一時的に状態を保存して復帰した際にリマインドしたり、 ...