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本章では、現在の
VUI
をデザインする際のベストプラクティスを取り上げる。会
話型デザインの意味を紹介し、それを実現するための最適な方法を検討する。具体的
には、あなたのシステムが「コマンド制御型」と「会話型」いずれの場合でもユーザー
が話した情報を確認する最善の方法や、習熟度に合わせてユーザーをどう扱い分ける
か、そしてもっとも重要な、
VUI
で何かがうまくいかなかったときの対処について
学習する。
本書はモバイルアプリおよびモバイルデバイスの
VUI
デザインに焦点を絞ってい
る。その前段階として、
VUI
の原型ともいえる
IVR
システムに注目し、
VUI
との違
いを見ていこう。
2.1
モバイルデバイス向け
VUI
デザインと
IVR
システム向け
VUI
デザイン
2000
年代の初め、
IVR
システムはますます普及してきていた。当初はタッチトー
ンと音声を組み合わせた原始的なハイブリッド方式(「
1
を押すか、
1
と言ってくだ
さい」)だったそのシステムは、多くの企業とコミュニケーションをとるための一般
的な手段となった。
IVR
を使うことで、ユーザーは電話で株価を調べたり、フライト
を予約したり、送金したり、交通情報を聞くことができた。しかし多くの
IVR
シス
テムはしっかりとデザインされておらず使いにくかったため、
IVR
の操作をスキップ
して直接オペレーターと話すための裏技を教えるウェブサイトがいくつも現れた(企
業の多くはオペレーターの存在を必死に隠そうとしていた)。
IVR
は評判が悪く、テ
レビ番組の「サタデーナイトライブ」で ...