
5.16
結論
160
デザイナーであるわれわれは、会話の基本をなす要素を創造することはでき
ない。[すなわち、人間のしきたりに合わせなくてはならない。]
*5
さらに、ユーザー体験に音声を利用することが本当に役立つかどうか、時間をかけ
て考えるべきだ。
Randy Harris
がこう言っている。
ウェブで音声を活用するだけのために、ウェブで音声を活用することは無意
味だが、有効な音声操作が約束されているウェブサイトはたくさんある。そ
の秘訣は
―
潜在顧客層がいるサービスであるという前提で
―
ウェブサイ
トを、それ自体を主体として扱うのではなく、顧客がアクセスしたいデータ
へのグラフィック・インターフェースとして扱うことにある。重要なのはデー
タだ。サイトではない
*6
。
5.16
結論
VUI
を基本的な情報交換以上のものにするためには、本章で説明した概念を活用
する必要がある。単なるキーワード認識だけではなく、ユーザーのより複雑な入力を
許すこともそのひとつだ。
たとえば音声合成を使うか、それとも録音された音声を使うかといったデザインの
選択も慎重に考える必要がある。言葉の自然なつながりを意識することで聞き取りや
すさを改善することができる。
VUI
でウェイクワードを採用するか「プッシュトゥ
トーク」方式にするかの検討にも時間をかけるべきだ。
既存のデータを活用したり、自らデータ収集に励むすることによって、データセッ
トを開始時点から充実させておくことができれば、あなたの
VUI
が成功する確率は
高くなる。
これらの手法