
70
2.17
結論
・
複数の聴覚障害ユーザーから、
VUI
が発する音声によるフィードバックや情報は、
自分たちにはほとんど役に立たないというコメントがあった。あるユーザーはこ
う言った。「ほとんどのデザイナーは、誰もが話すことも聞くこともできるから、
音声だけのインターフェースが最高だと思っている。これは、目の不自由な人た
ちも同じで、視覚のみのインターフェースは彼らにとって恐怖だ。常に両方が提
供されるべきだ」
・
VUI
デバイスは、認識に失敗したことを伝えたり、認識エラーがあったりしたと
きに修正するための簡単な方法を持たないことが多い。これを改善するひとつの
方法は、「理解しました」「エラー」「もう一度言ってください」などを表す、視
覚的な表示方法を複数用意しておくことだ。
・視覚障害あるいは運動障害のあるユーザーのためには、あらゆることが
VUI
だ
けでできるようにする必要がある。
LED
の表示に頼ったり、ユーザーを専用ア
プリの視覚的表示に誘導してもいけない。マルチモーダル・インターフェースは
ユーザーの選択肢のひとつであるべきで、必須要件にしてはいけない。
ここに挙げたデザイン原理の多くはどんなユーザーにも当てはまる。人は誰しもス
トレスと睡眠不足で認知能力が損なわれる日々を過ごし、年齢とともに視覚能力の一
部を失っていく。テキストを読みやすくするために、コントラストやフォントサイズ
や彩度に気を配り、アフォーダンスをよくすることは、まさしく優れたデザインだ。
2.17
結論
本章では
VUI
をデザインするうえで ...