
135
5.2
曖昧さ
いなくて……忘れた」)
これらはいずれも、膨大な準備をすることなく認識精度を大きく高めるのに役立つ。
5.2
曖昧さ
そして複雑さに関する次の段階へとレベルアップする。曖昧さだ。
人間は常に明快というわけではない。人間同士で話すときでさえ、相手の言ったこ
とを理解できたことを確かめるために、補足質問をしなくてはならないことがよくあ
る。あなたがカフェで働いているとき、客が歩み寄ってきて「ラージをください」と
言ったところを想像してほしい。その客がコーヒーを注文していることはほぼ間違い
ないと思うが、他の商品も扱っている場合、補足質問をする必要がある。たとえば「ラー
ジサイズですね。コーヒー、紅茶、ジュースのうちどちらですか?」。
当然、
VUI
も同じ状況に遭遇する。
5.2.1
情報不足
先ほどの「ラージ」とだけ言って注文した例でわかるように、人はシステムが仕事
を完了するために十分な情報を与えてくれるとは限らない。スプリングフィールドの
天気を尋ねた例を見てみよう。アメリカにはスプリングフィールドという名前の市や
町が
34
か所ある。もし私がアメリカにいて「スプリングフィールドの天気は?」と言っ
たら、システムはどこの州かを尋ねるべきだ。この例について考えていたとき、私は
バーチャルアシスタントを何種類か使って、どう対応するかを調べてみた。どれひと
つとして曖昧さを回避しなかったことに私は少々驚いた。試してみた
7
機種すべてが、
都市をひとつ選び、補足質問をしなかった!(ただし、全部の