
4.
空気と水
/ Air and Water
重曹
イーストは数多くのおいしい食品を作ってくれるが、場合によっては時間と
風味の
2
つが短所となり得る。大量のケーキを焼く食品工場や、キッチンで過
ごす時間が限られる人にとっては、イーストが働いてくれるまでの時間を待て
ないこともある。また、イーストが作り出す風味やアロマが、例えばチョコレー
トケーキなどの風味とは合わない場合もある。このような問題を、最も簡単に
解決してくれるのが重曹だ。
炭酸水素イオン(
HCO
3
−
)が、ナトリウム原子と結合したもの(関連す
る化合物にはカリウムやアンモニウムを使ったものがあり、同様の効果が
ある)。水に加えると、炭酸水素イオンが溶解し、酸と反応して
CO
2
を発
生できるようになる。
文化祭で酢と重曹を使って火山の模型を作ったことがある人なら、これらを
混ぜると短時間に大量の気体が(大混乱と共に)発生することを知っているだ
ろう。しかしキッチンでは、重曹は大きな謎のひとつだ。ベーキングパウダー
と、どこが違うのだろうか。そして、どういう場合にどちらを使うべきなのだ
ろうか?
標準的な答えは、以下のようなものになるだろう。「重曹は酸と反応するので、
酸性の食材とともに使いなさい。」そしてこの説明は簡単であると同時に、料
理ではほとんどの場合に当てはまる。しかし、重曹はもう少し複雑なものなの
で(熱を加えると自分自身と反応する)、多少脱線して化学的な説明をしてみよう。
短く済ませることをお約束する。
店で売っている重曹は、炭酸水素ナトリウム ...