
他にも真空調理法に関して注意すべき点を挙げておこう。
水の代わりに油や溶かしバターなど、他の液体を使うこともできる。肉は油
と水とでは吸収の仕方が違うので、これらの液体を使うことによって密封を
省略したり、袋の中に油脂を入れて密封したりできる。これは、真空パック
が難しい食材には特に便利だ。例えばシェフのトーマス・ケラーは、バター
と水(「ブール・モンテ」と呼ばれ、溶かしバターに水を泡立て器で混ぜ込
んだもので、バターを単独で使うよりも高い温度まで乳化した状態を保つ)
の中でロブスターテイルを調理するレシピを紹介している。油脂の液体槽を
使わない場合でも、少量の液体を袋の中に加えることによって、食品が脱気
中に「締め付けられて」ぺったりしてしまうことが防げる。
空気の温度をコントロールして調理することはできない。空気が熱を伝える
速度は水と比べてはるかに低く、約
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倍も遅いからだ。温度が低いことを
考え合わせると、例えばチキンを
140
℉
/ 60
℃の「空気槽」(低温のオーブン
など)で調理したとすれば温度が上がるのに時間がかかり過ぎ、チキンは悪
くなってしまうだろう。(しかし、薄くスライスした肉ならば、十分に速く
加熱される。ビーフジャーキーはこの方法で作られるのだ!)水などの液体
を使えば、液体→容器→食品という熱伝導によって、比較的速く食品へ熱が
伝わることが保証される。
真空調理は、すべての肉や魚に有効なわけではない。食品によっては、長時
間一定の温度に保つと食感が損なわれる場合もある。一部の魚は、通常の調 ...