
探 求 によってインスピレ ーションを 得 る
主要な味覚に関しては生まれつきの好みがあるのに対して、われわれは大部
分の匂いについては生まれつきの好みや嫌悪は持っていない。われわれが好む
風味は学習して好むようになったものであるため、他の文化の食品にはなじめ
ないことがある。これはまた、他の文化の料理を探求することが、新たな風味
を学習する素晴らしい方法だという理由にもなる。私の大好きな料理の中には、
慣れ親しんだ食材を新たな組み合わせ(他の文化の料理にヒントを得たものが
多い)で調理したものがある。私が最初にチキンのタジン(チキンをシチュー
にした北アフリカ料理)を食べたときには、慣れ親しんだ味(鶏もも肉、トマ
ト、タマネギ)とエキゾチックな風味の両方が感じられた。(ところでタジンは、
それが調理される鍋の名前でもあり、食材の組み合わせは何でもよい。) この
ような風味のインスピレーションを得るためには、風味について学ぶとともに、
どんな食材からその風味が得られるかを知っておくと役立つ。しかし、その知
識をどうやって手に入れればよいのだろうか? 以下に、(地理的なものでも
それ以外でも)風味の探求に役立つ方法をいくつか紹介する。
食べている食事に使われている材料について質問してみよう。時間をかけて食
べている食事のアロマに思いを巡らし、識別できない匂いに気を留める。次に
外食するときには、食べ慣れていない料理を注文し、その材料を推測してみよ
う。どうしてもわからなかったら、恥ずかしがらずにスタッフに聞 ...