07最小のやり方を定期的に試そう
| トッド・ミラー | ![]() |
シンプルなほうが豊かな結果を生む
――イヴォン・シュイナード †1
何年も前、ある会社のスクラムマスターの仕事を辞めて、別の会社にスクラムマスターとして移った。辞めた会社のスクラムチームは素晴らしかった。うまくコラボレーションし、スクラムの使い方もうまくなり、素晴らしくうまくいくようにプラクティスを実装し、偉大なプロダクトを作っていた。だが、私には新しいチャレンジが必要だった。
新しいスクラムチームに参加した。チームは新しいプロダクトを開発するのだ。チームとしての最初の数日間、だいぶ長い時間をかけてスクラムについて議論した。共通理解を得て、全員が同じ言語を喋れるようになるのに役立った。全員が、スクラムを活用して新しい複雑なプロダクトを作ることに熱意を持っていた。
そうしているうち、プロダクトバックログは最初のスプリントを始めるのに十分な状態になった。最初のスプリントの前に、丸1日かけてチームのキックオフをした。私は細心の注意を払ってキックオフの計画を練り、きっと新しいチームでもうまくいくプラクティスを強く推奨しようとした。前のスクラムチームで得た知見を新しいチームでも生かそうとしたのだ。時間をかけてプラクティスをまとめ、当日の密度の濃い共同作業をファシリテーションした。
セッションはとてもうまくいった。スクラムチームは、最新のプロダクトバックログを議論し、最初の数スプリント分が適切に順位付けされているのを確認した。最初の「完成」の定義も十分以上だった。だが、次にチームのワーキングアグリーメントの説明を始めた頃、ちょっと様子が変わり始めた。なぜ必要なのか?とメンバーが質問し始めたのだ。最初の1週間の作業では、あれほどうまくコラボレーションできていたにも関わらずだ。部屋のなかの緊張が急に高まるのを感じ、私はそのトピックをおしまいにして、次のトピックに進もうとした。驚いたことに、次のトピックでもメンバーは同じような反応だった。私が自分のやり方を入れようとするたびに、状況は悪くなっていった。 ...
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