March 2021
Beginner to intermediate
288 pages
5h 8m
Japanese
| 高橋 一貴 | ![]() |
スクラムイベントで、自分がしゃべりすぎて、あるいは出席者の話を聞きすぎて時間が足りなくなり、イベントが長く感じたり、効果が薄くなったと思った経験はないだろうか。
スクラムイベントや会議に参加していると、論点の詳細や関連する別の話題が気にかかり、そちらに気を取られて、効果的な時間にならないことがよくある。デイリースクラムでちょっとしたことを確認しようとしたら思った以上に議論が長引いたり、スプリントレビューで実装のことやスプリント中に起きた障害の詳細を話したりする、などだ。
スクラムイベント中のスクラムマスターは、展開されている話を抽象的に解釈し、一体何について話しているのか、話がどちらの方に転がろうとしているのか、個人攻撃になっていないか、会話のロジックが通っているかなど頭をフル回転させる。そしてタイミングと必要性を見計らって介入していくことで、意見を正しく場に引き出して納得感を醸成していく。
会議のファシリテーションを学んだスクラムマスターは、納得感を作り上げるべく出席者に積極的な参加を促す。出席者の納得感は、議論に貢献できた実感から生まれる。そのため、なるべく公平かつ深く話をしてもらう必要があるが、スクラムイベントには目的があり、時間も有限だ。目的と限られた時間のなかで効果的なイベントとするため、気持ちよく話せる場でありながら、論点からもずれない締まった場にするという、弛緩と緊張双方をはらんだ要求を満たす必要があるのだ。 ...
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