77欠陥を宝のように扱う(公開の価値)
| ジョルゲン・ヘッセルベルグ | ![]() |
スクラムの特徴のうち私のお気に入りの1つが、それが美しいまでにシンプルで19ページからなるスクラムガイドにすっきりとまとめられていて、スクラムを作ったケン・シュエイバーとジェフ・サザーランドによって定期的に更新されている点だ。スクラムの主要な要素は初期の頃から大きくは変わっていないが、フレームワークは進化し続け、スクラムガイドはこれを書いている時点で4回改訂されている。
いちばん大きな変更の1つは2016年で、スクラムガイドにスクラムの5つの価値(確約、勇気、集中、公開、尊敬)が含まれるようになった。この価値がとても重要なのは、それが持続可能で高いパフォーマンスを持つチームの土台を作るからである。チームの規範やふるまいを導く価値がないと、意図や方向性を簡単に見失ってしまう。5つの価値はチームの働き方に影響を与え、組織における継続的改善の文化を育むのに役立つのだ。
それぞれの価値はスクラムにおいて重要な役割を果たすが、そのなかでも特に公開が重要だ。スクラムチームは経験主義のもとで現実を受け入れ、ときには不都合な真実を扱う。そこでは透明性(スクラムの3本柱のうちの1つ)と、不快な情報は避けるべきものとしてじゅうたんの下に隠すのではなく、それを改善の機会と見なせるマインドセットが必要だ。
公開を価値として受け入れている例として私が見たいちばんの例はトヨタだ。数年前にインドのリフトトラック工場を訪問したときのことである。工場を観察できること、リーンの深い教えを実現している多くのテクニックやプラクティス、手法を視察できることに私は感激していた。工場のなかを歩き回っているときに、チーフエンジニアの人にトヨタでは欠陥をどう扱っているのか聞いてみた。 ...
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