March 2021
Beginner to intermediate
288 pages
5h 8m
Japanese
| マーカス・ガートナー | ![]() |
これは顧客向けにテクニカルコーチングをしている同僚から聞いた話だ。彼は40のスクラムチームと一緒に働くテクニカルコーチの1人で、技術的なプラクティスや開発プラクティスを改善し、21世紀の標準に近づけるために働いていた。
顧客向けのセッションの1つとして、テクニカルコーチたちはテスト駆動開発(TDD)と受け入れテスト駆動開発(ATDD)といった現代の開発コンセプトについて、トレーニングとメンタリングとコーチングをした。それに参加していた開発者の1人は自分の机に行き、引き出しを開けて契約書を取り出し、それを指差しながらこう言った。「これには『テスト』なんて書いてないんだけど」
開発者が契約書をとても重視しているのは明らかだった。トイレに行ったら手を洗うと書かれていなかったら、手を洗わないのかもしれない。知らないけど……。
だが、真面目な話、終わらせなければいけない作業があって、ほかの人は忙しくてそれをする時間がないときに、暇なメンバーがそれは自分の仕事じゃないと指摘したとして、何の役に立つのだろうか? 実際には役に立たないはずだ。
大小の会社で起こったパターンを詳しく見てみよう。小さな会社では、自分の職務や専門以外の仕事でも、引き取って行うことが多い。だが、大きな会社では、そうしたがらない。他人の足を踏んでしまって問題が起きる可能性が高く、自分のキャリアアップにもつながらないからだ。
だが、後者の態度はスクラムを使って取り組んでいる複雑な問題の解決には役に立たない。 ...
Read now
Unlock full access