52デモだけでは不十分だ……。デプロイしてもっと良いフィードバックを得よう
| サンジェイ・サイニ | ![]() |
かなり昔、製造業の顧客向けにスクラムを活用しているチームと働いていた。マテリアルハンドリング†1で使うソフトウェアに取り組んでいたのだ。そのソフトウェアは牽引車のオペレーターのタブレットにデプロイされるものだった。その人たちの仕事はバーコードがついたハードウェアの材料をある棚から別の棚に移すというものだった。それをしつつ、材料が新しく配置された場所や、移動した材料の詳細を更新しなければいけないのだ。このシステムは完全にタッピングだけで操作するもので、マウスや外付けキーボードはないものだった。
[†1] 訳注:生産拠点や物流拠点で原材料や完成品を移動させる業務のこと
チームは初期の要求一式にもとづいて開発を始めた。ユーザーにすぐにワイヤーフレームを提示し、了承を得た。スプリントレビューは素晴らしかったし、顧客やユーザーを招いた追加の中間デモのセッションもうまくいった。次のスプリントに取り入れられそうな重要なフィードバックももらった。全部が全部うまくいっていて、進捗も順調だった。販売のフロアマネージャーも含め、関係する全員がとてもワクワクしていた。そして、ソフトウェアをタブレットにデプロイして、牽引車のオペレーターが使えるようになる日がやってきた。
驚いたことに、新しく作ったこのすごいソフトウェアをオペレーターは操作できないことがすぐに判明した。技術的にも高品質で、チームが繰り返しレビューしていたにも関わらずである。だが、全員が見落としていた事実があった。保安基準により、オペレーターは特定の手袋を着用する必要があったのだ。残念なことに、実際のタブレットにソフトウェアをデプロイして初めて、ボタンが小さすぎるとわかったのである。手袋をつけたまま必要なボタンを選んで押すのは不可能だった。私たちは古いソフトウェアにロールバックして、すべての画面の再設計を始めた。開発チームとのこれまでの議論では、このことを持ち出した人は誰もいなかった。 ...
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