March 2021
Beginner to intermediate
288 pages
5h 8m
Japanese
| デレク・デヴィッドソン | ![]() |
2019年10月、私は美しい街ウィーンで、認定スクラムトレーナーとスクラムアライアンスのメンバーとのインタビュー†1に臨んでいた。インタビューではこんなオープンクエスチョンを投げかけられた。「スクラムの価値基準をもう1つ追加できるとしたら、それは何?」というものだ。
[†1] 訳注:認定スクラムトレーナーになるには、書類審査を通過した上で、年に数回行われるインタビューで合格する必要がある。https://www.scrumalliance.org/get-certified/trainers/overview
とても素晴らしい質問ではないだろうか? 以前にこの質問について考えたことはなかったし、インタビューはものごとをじっくり考えられるような環境でもない。それで、ちょっと考えて出した答えが謙虚さだ。
このときもそのあとも、私が出した答えは、理路整然としていて熟慮を重ねた知的な反応によるものではなく、自分の経験や信念を反映したものである可能性が高い。このことは謙虚さを選んだ理由を考えるきっかけになった。
私は、教育は素晴らしいと信じている。教育は種としての私たちを高め、知力は私たちの世界をもっとうまく扱う力を与えてくれる。だが、これには影の側面もある。一部では、教育は疎外感や傲慢さにつながることがある。教育が優位性を証明する手段になっているのだ。スクラムのトレーニングや認定バッジの数が増えるにつれて、優越思考や自分たちはほかの人より詳しい「エキスパート」だと考えることにつながった。 ...
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