March 2021
Beginner to intermediate
288 pages
5h 8m
Japanese
| ポール・オールドフィールド | ![]() |
すぐにはピンとこないかもしれないが、スクラムは階層ではなくネットワークのために設計されている。スクラムは、自己組織化を前提として設計されている。スクラムを階層組織に適用しようとすると多くの問題を引き起こす。問題の一面を見てみよう。
階層組織は、権威の階層があることを前提としている。チームのなかでも年功序列がある。高い階層の人は、知識や経験のレベルに関わらず権威があることになっている。自己組織化をうまく機能させ、結果としてネットワークをうまく機能させるには、関係はピアツーピアであるという考え方をするべきだ。すべての人は、実際には同じではなくても、少なくとも同じであるように扱われるべきである。もちろん、人によってスキル、知識、経験は異なる。階層組織では押し込められていたその違いが、ネットワークを価値あるものにしてくれる。自分たちが知らないことも、ネットワークの誰かは知っているかもしれない。逆に、ほかの人たちが必要なスキルや情報を自分たちが持っていることもあるだろう。情報の流れは双方向だが、一方に流れて行くものが、もう一方から流れて来るものより多いこともある。不均等に見えるが、そこに注目すべきではない。双方がつながりから得られる価値に注目しよう。
階層型の考え方に長年親しんできた人には、このようなマインドセットの変化は非常に難しい。階層組織では情報の流れの差は昇進に不可欠であり、差を明確にすることこそが階層のなかで報われることだったからだ。 ...
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