March 2021
Beginner to intermediate
288 pages
5h 8m
Japanese
| ジェームズ・グレニング | ![]() |
良かれと思って始めたアジャイルトランスフォーメーションも、アプローチでつまずくことが多い。開発チームは、ウォーターフォールなやり方で長年働いており、製造業のマインドセットが染み付いている。そこで、スプリントで繰り返し開発をしたいとしよう。「スプリント」と聞いてメンバーが思い浮かべるのはオリンピックだ。
大きなレースにはスプリンターがいる。スプリンターはゴールしてすぐに次のレースを走り出したりはしない。だが、アジャイルチームに期待されているのはそういうことだ。開発者は、デイリースクラムもしくはデイリースタンドアップをやるように命じられる。マイクロマネジメントされているみたいだ。スクラムマスターという名前を聞いたら、自分は部下だと思うようになる。いつも急かされているように感じる。終わりのないラットレースのようだ。2週間というサイクルを開発に押しつけたら、品質を無視していいと感じるようになる。とにかくフィーチャーを出すのが大事だと考えてしまう。
このパターンを何回も見てきた。インクリメンタルなエンジニアリングや開発スキルに投資せずに、インクリメンタルなマネジメントから始めると、こういう痛い目にあう。インクリメンタルな開発なしにインクリメンタルなマネジメントを導入したら、目に見える問題がいくつも出てくる。イテレーション中に開発が完成しないことが、以前よりも多くなる。バグ管理表が膨れ上がり、必要な作業をサボり、コードの品質が低下し、開発者の士気は真っ逆さまに落ちていく。 ...
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