March 2021
Beginner to intermediate
288 pages
5h 8m
Japanese
| デレク・デヴィッドソン | ![]() |
アジャイル界隈で20年働いてきて、スクラムマスターの役割のおもしろい捉え方を何度か経験したことがある。その1つは、開発チームのメンバーがほかのメンバーにとって「障害」になった場合などに、スクラムマスターはそのメンバーを開発チームから外すべきだというものだ。
これがおかしいと思うのはあなただけではない。ちょっと調べてみたところ、スクラムマスターのこの手のふるまいを正当化するものとして次のような考えがあるのがわかった。
パフォーマンスの低いチームメンバーによる問題が長期間継続している開発チームには問題がある。開発チームが問題を自分たちで解決できない場合、スクラムではスクラムマスターがそれを取り除くことを求めている。したがって、スクラムマスターはスクラムチームからメンバーを外すことができる。
理論上はこう考えるのもおかしくない。スクラムガイドに書かれていることに沿っているからだ。だが、これはスクラムが「コマンドコントロール」をごまかすために使われていて、スクラムの精神とは反しているように見える。
スクラムガイドを読んで目に入るのは、「スクラムマスターは開発チームを支援する」という項目のところだ。そこには、「自己組織化・機能横断的な開発チームをコーチする」と書かれている。
「開発者を外す」というシナリオでどう開発チームをコーチするか考える場合、私であれば、専門家の助けを求めることを提案する。職場の心理カウンセラーやコーチに助けを求めることを検討してはどうだろうか? スキルを共有できる人がいれば開発チームが自分たちで対応できるようになるのと同じで、スクラムマスターも学習できるのだ。 ...
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