March 2021
Beginner to intermediate
288 pages
5h 8m
Japanese
| ステファン・バーチャック | ![]() |
スクラムフレームワークのいたるところで「検査と適応」が見られる。つまりスクラムにおけるすべてのイベントは、検査と適応のプロセスの役目を果たしている。そのうち2つのイベントが明確なフィードバックのポイントとなる。まずスプリントレビューだ。チームはプロダクトの成果を「検査」し、計画(プロダクトバックログ)を適応させる。それからスプリントレトロスペクティブだ。ここではチームが自分たちのプロセスを検査し、次のスプリントで適応させる。スクラムイベントのなかでもスプリントレトロスペクティブは軽視されがちで、低く評価されがちだ。そのため、省略されたり、短縮されたり、最良のフィードバックが得られないような形で運営されたりすることも多い。だが皮肉なことに、時間を費やすのがいちばん有効なイベントが何かといえば、それがスプリントレトロスペクティブだ。うまく運営できていればだが。
私は短くて構造化されていないレトロスペクティブに何度も参加してきた。だが、これで有意義な成果を得られることはまずない。価値あるレトロスペクティブとは、チームの課題や成功を捉え、チームが実行可能なプロセス改善のアクションを生むものである。そのためには、チームの全員が参加しやすく、最初に挙がった意見ではなく、より重要だと思うものについて話せるように、参加者が話題を選別できる場が必要だ。
効果的なレトロスペクティブには構造があり、ファシリテーターがいる。私は、エスター・ダービーとダイアナ・ラーセンによる書籍『アジャイルレトロスペクティブズ』(オーム社、2007) ...
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