01まだ分担した方が効率がよいと思ってるの!?
| 及部 敬雄 | ![]() |
モブプログラミングとは、チーム全員で、同じ仕事を、同じ時間に、同じ場所で、同じコンピューターですることである。
私はアジャイル開発に取り組みはじめて数年たったあとにこのモブプログラミングと出会い、そして衝撃を受けた。私たちはそれまで「分担した方が効率がよい」という思い込みのもとで、いかにうまく分担するかゲームをしているに過ぎなかった。それはウォーターフォールやアジャイル開発においても変わらない。
この思い込みの呪いがどこから来ているのかに興味を持った。当初は社会人経験の中で分担作業を覚えていくという仮説を持っていた。ところが、学生や社会に出たばかりの新卒がチームワークをする際にも、まず作業を分割して人に振り分けるところから仕事をはじめる場面に何度も遭遇した。おそらくこの呪いはもっと根深いところから来ているのだろう。
なぜ「分担した方が効率がよい」という思い込みを持ってしまうのか。3人チームの場合、チーム全員で一緒に仕事をするよりも分担をした方が3倍速いと考えてしまいがちである。ところが、実際には、仕事を分担するためには、仕事を分担してアサインする作業や分担したあとに仕事を同期する作業が発生する。コミュニケーションミスが発生した場合は手戻りによってもっと時間がかかる。仕事やチーム次第では、分担することでかえって効率が悪くなる可能性は十分にある。
効果についても考えてみる。分担作業中に個人が得たノウハウはそのまま何もしないと属人化してしまう。またチームに新しいメンバーが加わった場合は、自立して分担作業ができるようになるまで誰かがサポートをする必要がある。モブプログラミングは、これらの課題を仕事を進めながら同時に解決できるチャンスがある。 ...
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