March 2021
Beginner to intermediate
288 pages
5h 8m
Japanese
| リサ・クリスピン | ![]() |
機能横断的で自己組織化しているチームは、プロダクトに品質を作り込むすごい力を持っている。イノベーションは多様性によって加速する。異なるスキルセット、いろいろな経験、自分では意識しないさまざまな先入観を持った人たちと一緒に働くことは、あらゆる種類の問題の解決に役立つ。テストに関わる課題を抱えていたり、テストがボトルネックになっていたり、プロダクトのひどい品質が問題になっていたりするなら、チームの問題として解決しよう。
テストはチームスポーツだ。デリバリーチーム全体で、顧客にどの程度の品質のプロダクトを届けたいのかを話し合おう。そして、その品質の達成にコミットしよう。意味のあるコミットメントにしよう。品質の悪さを自分で回避できない問題のせいにしてはいけない。
レトロスペクティブを頻繁に行って、チームにとって現時点でいちばんまずい品質上の問題を特定しよう。優秀なファシリテーターを招いて、全員が意見を言えるようにしよう。レトロスペクティブを効果的にファシリテーションするためのヒントになる本はたくさんある。ダイアナ・ラーセンとエスター・ダービーによる『アジャイルレトロスペクティブズ』(オーム社、2007)†1などだ。
[†1] 原著『Agile Retrospectives』(Pragmatic Bookshelf、2006)
品質上の大きな問題を少しずつ解決するために、小さな実験を設計しよう。品質に関連する問題の数はとても多いことに注意しよう。想定するアウトカムとその進捗の計測方法を含む仮説を立てよう(リンダ・ライジングの小さな実験についての講演 ...