March 2021
Beginner to intermediate
288 pages
5h 8m
Japanese
| デレク・デヴィッドソン | ![]() |
ある組織がアジャイルの導入に乗り出したときのことを思い出している。まず、実績のあるアジャイル実践者6人からなるチームを招き入れた。このアジャイルチームはすぐに課題に直面することとなった。ほかの組織での経験を活かして、この組織でアジリティを促進する策を考えることだ。
アジャイルチームは状況を把握するのにいくらか時間を使った。そして、改善すべきことはいろいろあったが、安定したチーム作りを最優先にすることにした。改善の進め方の裏付けとなるデータも準備した。経営層にその改善のアイデアを提案したが、反応はさえないものだった。「そんなやり方、ここでは通用しない!」
最初に却下されてからも、その提案は依然として会話の中心的な話題だった。経営層は「安定したチームの話はもうやめろ。ここでは通用しない。時間を無駄にしないでくれ」と反応し、ちょっと困惑しているようだった。
アジャイルチームは、安定したチームは組織にメリットをもたらすと絶対的に信じていた。抵抗されたものの、提示された課題に対する適切な対応策だったし、組織をアジャイルにするという自分たちのコミットメントも諦めたくはなかった。
違うアプローチを検討するには、オープンマインドが必要なのは明らかだ。信念を貫く勇気もいる。アジャイルチームは、直近の四半期におけるスタッフの割り当て状況と、実施した作業のデータを集めた。そして、同じだけの作業を安定したチームでもできることを示すシミュレーションを作った。アジャイルチームはシミュレーションを複数回実施し、この組織でもそれが可能なことを何度も証明してみせた。 ...
Read now
Unlock full access