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17
章 ペアプログラミング
経済的な問題
研究結果ではまったく逆なのですが、
2
人のプログラマが
1
つのタスクを行うわけなので、ソ
フトウェア組織にはペアプログラミングがソフトウェア開発コストを倍増させるという懸念が
あります[
Begel and Nagappan 2008
]。マイクロソフトのマネージャの言葉を借りると「私が
選べるなら、ペアでコーディングをする必要があるようなプログラマを
2
人雇うくらいなら、
スタープログラマを
1
人雇う」ということです。そのマネージャは、ここまでに示したペアプ
ログラミングに関する調査や実践結果を見れば懸念を払拭されるでしょう。小規模な実践から
はじめることが、経済的なリスクも最小限になるという点で、好ましいでしょう。そうするこ
とで管理者は、ペアプログラミングの実践が製品のライフサイクルコストを増加させないこと、
製品の品質改善の利得まで含めて考えればとりわけそうであることを把握できるでしょう。
コーディ
ネーションの問題
チームの技術者がペアプログラミングを実践するとき、そのチームは毎日、誰が誰と一緒に働
くかを決め、スケジュールを調整しなくてはなりません[
Begel and Nagappan 2008
]。さら
にチームは、他のミーティングがないような時間帯を選んで、
1
日のどの時間をペアプログラ
ミングの時間にするかを決める必要もあるでしょう。ペアの構成を決める理想的な時刻は、毎
日
10-15
分のスクラムミーティング[
Schwaber and Beedle 2002
]