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章 工学ツールとしてのコピーペースト主義
お断りしておきますが、私たちはこの結果で、クローンがどの程度有害であるかが決着できたと考え
ているわけではありません。この分類は、私たちの現時点での最大限の努力の結果ですが、もっと違う
分類項目を追加したり、または分類の原理を考案したりさえできるでしょう。さらに、完璧な実証研究
などというものはありません。
1
つには、私たちが研究を自分たちで設計し実行したということがあり
ます。中立な第
3
者に頼んでクローンの有害性を判断していれば、バイアス混入によるリスクは減らせ
るでしょうが、意思決定プロセスの専門性が低くなるという犠牲を伴います。
また、私たちはたった
2
つのシステムしか調査しなかったので、統計的有意性はありませんし、世の
中にあまたとあるアプリケーションドメインを代表しているとも言えません。そして両方のシステムと
もオープンソースでしたから、結果がさらに偏っている可能性があります。最後に、コピーペースト
が
長期に渡るコード品質に及ぼす影響や、一貫性のないコードの保守というリスクが重要な意味を持つか
どうかなどのデータは得られていません(現在ではそういった点に関する研究もいくつか出てきてはい
ますが[
Krinke 2007
])。それでも私たちは、クローン作成が原理に基づく開発ツールとして利用でき
るというエビデンスはかなり強力だと考えています。
私たちの結果に関する論文を見ていただけばいいのですが、私たちが
2
つのシステム間で見つけた興
味深い相違点については、ここで指摘しておく価値があるだろうと思います ...