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22
章 デザインパターンのエビデンス
第
3
の実験:チームコミュニケーションにおけるパターン
良好なチームコミュニケーションが、デザインパターンに関する
3
つめの主要な仮説です。第
3
の実
験は、チームメンバーがパターンに関する共通の知識を持っているなら、それを欠く場合に比べて効率
の良いコミュニケーションが可能になる、という仮説を検証します。この仮説を調べるためには、チー
ムがコミュニケーションしているところを観察するしか方法が無いことは明らかです。難しいのは、コ
ミュニケーションをあからさまにし、それを評価する方法です。考えていることをそのまま口に出した
り、観察者に話しかけるというのはチームワークには不自然だと思ったので、私たちは被験者にペアに
なってもらい、保守作業中の彼らのやり取りを(オーディオ機器やビデオ機器で)記録し、その記録内
容を分析するという方法を取ることにしました。
実験の設定は次の通りです。被験者ペアには設計の保守作業が与えら
れます。説明フェーズを引き出
すために、各ペアの一方の被験者にはあらかじめ余分の時間が与えられました。その時間の間に、被験
者はプログラムに関する要求ドキュメントと設計ドキュメントを学習します。学習したメンバーを「エ
キスパート」と呼びます。準備に時間制限はありませんでしたが、全員が
1
時間ほどの時間を取りました。
準備後、ペアのもう一方のメンバーが「初心者」として加わり、エキスパートはプログラムの設計を初
心者に説明します。続いて
2
人そろって
2
つの保守作業を行います。このような方法によって、 ...