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章 デザインパターンのエビデンス
になること、です。短期記憶に実際の負荷を作り出して掛けることは難しいので、ここでの実験は前者
を調べるアプローチを取ります。
第
1
の実験:パターンドキュメントのテスト
私たちが真っ先に答えを知りたい疑問は、ただデザインパターンをドキュメントにすることでプログ
ラマの作業効率が向上するだろうか、ということでした。つまり、同じプログラムを変更する
2
組の被
験者がいたとして、一方のグループはドキュメントが少しだけ充実していて使用しているパターンが書
かれています。他方のグループは通常のドキュメントを用いていて、それにはパターンについての情報
はありません。この実験のようにすれば、パターンの効用ではなく、パターンドキュメントの有無のみ
による違いを検証できるでしょう。私たちがこの方法を選ぶのは、
1996
年にこの実験を設計したとき
には、等価な
2
バージョンのプログラムで、片方だけがパターンを含むようなものを作る方法が分から
なかったからでもあります。その後の実験では私たちは、そのハードルを乗り越えることができました。
それでも、パターンドキュメントだけのテストは、依然として有効性の証明になります。なぜならそれ
が、パターンが有効かどうかをまず示してくれるものだからです。パターンをドキュメント化するだけ
で作業効率が高まるならば、パターンを用いるプログラムと用いないプログラムを比較すれば、いっそ
う大きな効果があるものと期待できるでしょう。
実験計画
この実験が問うのは次のことです。プログラムコードのデザインパターンが ...