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24
章 バグレポート収集の技芸
図
24-5
を見れば分かりますが、興味深いことに、多くの報告者は開発者がどの情報を必要とするか
を分かっています。つまり前述の情報ミスマッチについて、報告者を無知だといって責めることはでき
ないのです。図
24-5
では左の欄は先と同様、開発者にとっての項目の重要性を表し、右の欄は報告者
が最も関係ありそうだと予想した事項(質問
R3
)を示しています。両者には全般に強い一致が見られま
す。目立って不一致な唯一の項目はスクリーンショットです。開発者と報告者が重要と思うものの間に
非常に強い相関があることは、スピアマンの相関係数が
0.839
であることでも確かめられます。■
まとめると、バグ報告システムを改善するには、バグを報告する際にはどの情報が重要か(スクリー
ンショットが重要、など)をユーザに分かってもらうことです。同時に、そういう情報はユーザが提供
しにくい場合も多いので、システムは重要な情報を集めるためのより
良いツールも提供すべきです。
バグレポートの問題点
開発者が経験した問題点のうち、飛び抜けて多かったものは不完全な情報の問題です。他に多かった
のは、バグ再現手順の間違い、テストケースの間違い、バグの重複、バージョン番号の間違い、観察さ
れた振舞いや期待される振舞いが不正確なこと、などがあります。開発者にしばしば難題を突きつける
もう
1
つの問題は、報告者の言語能力です。これらは、開発者がバグ修正をするときに混乱をもたらし
兼ねない問題です。
最も重大な問題は、バグ再現手順の間違いと情報の不完全さです。事実、質問 ...