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章 システマチックレビューから学べるもの
上で専門家の意見頼みを批判しましたが、私が目にしたソフトウェア工学分野での最良の
SR
は、ド
メインの専門家を含むチームによって行われたものでした。
SR
においてドメインの専門家の知識が活
用できるのは、調査対象とすべき専門家の会議やジャーナルを決めるところと、後の段階での自動的な
探索プロセスの効果をチェックする基準として使えるような研究論文と調査の初期セットを決めるとこ
ろです。
SR
のプロセスを学び始めた研究者であれば、まずマッピング調査をやってみることを薦めます。マッ
ピング調査というのは、特定の研究上の疑問に答えるような
SR
ではなく、ある研究分野に関する文献
を幅広く見つけて分類しようとする
SR
のことです[
Kitchenham et al. 2010b
]。この
2
種類の
SR
の
違いは、
Magne Jørgensen
による
2
つの論文を比較することで理解できます。[
Jørgensen 2007
]は従
来型の
SR
で、プロジェクトの工数を予測する上で、コスト予測モデルによる見積もりが専門家の判断
による見積もりよりも正確かどうかを調べています(この
SR
については本章の後半で内容を説明しま
す)。[
Jørgensen and Shepperd 2007
]はコスト見積もりに関する文献を分類している、質の高いマッ
ピング調査です。
本章後半の「ソフトウェア工学におけるシステマチックレビュー」以下では、ソフトウェア工学にお
ける「常識」をチェックしている
SR
を紹介しています。その目的は、エビデンスを統合するためには健 ...