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章 ソフトウェア工学を質的手法で理解する
質的研究の結果を一般化する
研究論文から質的結果を見つけるか、自分で質的結果を得るかに関わらず、常に生じる問題の
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つは、
それからどれだけのことを一般化できるか、ということです。
たとえば、質的手法は「共通の」振舞いを見分けることができますが、「平均的な」振舞いを見極める
ことはできません。平均をはじめとする集約統計には、とにかく何か数えられるものが必要で、それは
質的手法が関知するところではありません。さらに、数字でないデータの収集にはより多くの手間が掛
かるため、質的手法は最終的にサンプルサイズが小さめになることが多く、それがまた調査対象の状況
をより大きな集団へと一般化することを難しくします。
にも関わらず、質的研究は一般化可能ですし、実際に一般化されています。たとえば質的調査は、あ
るコンテキスト中に存在する原因と結果の関係が、別のコンテキスト中においても同様である、という
ことを示せます。あなたが
Web
アプリケーションのためのユーザインタフェースチームのメンバーで、
なぜコードレビューに毎回そんなに長い時間が掛かるのかを理解しようとしているところだとしましょ
う。あなたが見い出す事柄はデータベースのバックエンドを管理しているチームには一般化できないか
もしれませんが、類似したドメインの
Web
アプリケーションを担当している他のフロントエンドチー
ムには一般化できるかもしれません。その研究がいつ一般化できるかを知るという問題は、量的研究の
場合と同程度の難しさです。どちらの場合も、新しいコンテキストでどの前提が成り立っているのかを ...