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章
エビデンスに基づくエラー予測
ナチーアパン・ナガパン(
Nachiappan Nagappan
)、トーマス・ボール(
Thomas Ball
)
実証的ソフトウェア工学の研究では、ソフトウェア開発の生成物および関連するプロセスと変数から
データを集めて分析し、高品質で安全なソフトウェアを納期内に予算の範囲内で達成するために、異な
る変数間にどのような関係があるかについて定量化・特徴・探究を行います。本章で私たちは、
Windows OS
ファミリーのエラー予測に関連する実証研究について議論します。
Windows
はその大部
分が
C/C++/C#
で実装された巨大な商用ソフトウェアシステムであり、現在世界中の数億人のユーザに
使用されています。それは
4
千万行以上のコードから成り、数百人の技術者たちが開発に携わっていま
す。
エラー予測は、テストや資源割り当てに必要とされる保守労力を理解するために用いることができる
た
め、実証的ソフトウェア工学の極めて重要な部分となっています。
資源割り当て
どのような大規模ソフトウェア開発でも、ソフトウェアの品質保証には大きな労力を割きます。
この努力の効果を挙げるためには、故障する確率が高く品質保証を最も必要とするコンポーネ
ントを特定し、前もって修正計画を立てる必要があります。
意思決定
エラー数の予測は、要求や設計について正しい選択をすること、問題に対してでき得る最善の
修正を選択すること、など多くの意思決定を支援できます。ある変更についての関連リスク(障
害の確率)は、その変更に伴って導入されるリスクに関する決定を下す助けになり得ます。エ ...