
14
電池が世界を支えている
リチウムイオン電池、乾電池
1-1
電池の巨大需要が始まっている
世界中で電池の生産が活発になっています。日本や欧米、中国などで電
池工場の生産強化や新工場の建設が相次ぎ、官民そろって電池産業への先
行投資が本格化しています(図 1-1)。同時に電池の原材料であるレアメ
タルなどの金属の争奪戦も始まっています。
この世界中が血眼になって作っている電池とは、電気自動車に搭載する
蓄電池と呼ばれているリチウムイオン電池です。実はスマートフォンの電
池と同じ種類のもので、2019 年にはノーベル賞に輝きました。
生活は電池であふれている!?
何かと話題の電気自動車や、すっかり生活必需品となったスマートフォ
ン以外にも、電池は私たちの生活には欠かせない存在です。ノートPCや
デジカメなどには充電して何度も使える電池、テレビやエアコンのリモコ
ン、おもちゃや懐中電灯などには、一度使い切ったら使えなくなる電池が
入っていることが多いでしょう(図1-2)。
災害時や緊急事態が発生した場合に、電池は大活躍してくれます。非常
灯、誘導灯や火災報知器などの中で、24 時間休むことなく安全を見守っ
てくれているのです。さらに病院や工場などでは非常用電源として、停電
したときに活躍してくれる特殊な電池があります。また住宅やビルなどの
屋根に設置されているソーラーパネルも、電気代を節約できて節電になる
と広告されているエネファームも電池です。
一番有名な電池とは?
電池の種類は非常に多く、用途も多岐にわたっています。その中でも多 ...