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2-21
リザーブ電池、溶融塩電池、発熱剤
長期保存できる電池
セパレータで長期保存できる構造
使用推奨期限の過ぎた電池は、自己放電を起こし、時間の経過とともに
取り出せる電気の量が減少していきます。そこで自己放電を防ぐために、
電池の内部で活物質と電解質が接触しないようにセパレータで分離して、
電流が流れない状態にしておくと、長期保存が可能となります。このよう
に電池内部の正極と負極が、電気的に絶縁状態になるよう設計された電池
を、リザーブ電池といいます。水電池(2-19)や海水電池(2-20)も
リザーブ電池の一種です(図2-44)。
他にもガス発生スイッチで電解液を注入する酸化銀-亜鉛電池、外部か
らの衝撃と高速回転を加えることで電池内部を接触させる回転依存型リザ
ーブ電池があります。また宇宙や航空分野で使用されている溶融塩電池も
リザーブ電池です。
電解質を加熱して使う電池
熱を電気に変える電起電力電池(熱電池、6-6)とは異なりますが、溶
融塩電池も熱を利用することから、熱電池とも呼ばれます。
溶融塩電池とは、使用時に電池内部の発熱剤から得られた熱で、電解質
を溶かすことで、大きな電流を流すことができる電池です。自己放電がほ
とんどない設計なので、未使用で約20 年以上保存が可能です。また氷点
下の低温から80 度程度の高温まで、広い温度範囲で使用でき、しかも耐
振性・耐衝撃性が高いという特徴があります。
負極活物質にリチウム合金、正極活物質に二硫化鉄、電解質には塩化カ
リウムと塩化リチウムの溶融塩