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逆の反応、サルフェーション現象、過充電
3-4
充電可能な電池が
永遠に使えない理由
充電により放電前の状態に戻る
鉛蓄電池を外部電源に接続して充電すると、放電時とは逆の反応が起こ
ります。つまり負極では還元反応が起こり、硫酸鉛が電子を得て鉛に戻
り、硫酸イオンを電解質中に放出します(図 3-7)。正極では酸化反応が
起こり、硫酸鉛が電子を放出して電解質中の水と反応して二酸化鉛に戻
り、水素イオンと硫酸イオンを放出します。これら反応を合わせると、充
電反応全体としては次のようになります。
負極:PbSO
4
+2e
→Pb+SO
4
2
正極: PbSO
4
+2H
2
O→PbO
2
+4H
+
+SO
4
2
+2e
充電反応全体:2PbSO
4
+2H
2
O→ Pb+PbO
2
+2H
2
SO
4
充電によって、放電時に増えた水は減り、減った硫酸イオンは増えて、
鉛蓄電池は放電前の状態に戻ります。またこの反応式より、充電が進んで
いくと硫酸鉛がなくなり、さらに充電して過充電になると水を電気分解し
てしまうこともわかります(3-6)。
「バッテリーが上がる」 鉛蓄電池の劣化原因
充電により放電前と同じ状態に戻った鉛蓄電池を見ると、永遠に使い続
けることが可能かのように思われるかもしれません。しかし実際には、電
極が放電時に形成された硫酸鉛の白く固い結晶に覆われてしまう、サルフ
ェーション現象が起こります(図 3-8)。析出したばかりの硫酸鉛はやわ
らかく、充電すると化学反応を起こして、負極は鉛、正極は二酸化鉛に戻 ...