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ニッケル水素電池、水素吸蔵合金、ハイブリッド車
水素を使った二次電池
3-13
一時はニカド電池から市場を独占?
ニッケル水素電池(Ni-MH電池、メタルハイランド電池)は、負極活
物質に水素吸蔵合金、正極活物質にオキシ水酸化ニッケル、電解質にアル
カリ性の水酸化カリウムを用います。他のアルカリ系二次電池と同様に、
負極活物質が異なるだけで、その電池構造もほぼ同じです。
1990 年に世界に先駆けて日本で実用化され、公称電圧は1.2V で、ニカ
ド電池より電気容量が2 倍大きく、有害なカドミウムも使わないことか
ら、ニカド電池から代替していきました。ノートPCや音響機器によく使
われていましたが、その後、リチウムイオン電池が出現し、2000 年をピ
ークに生産量も減少していきました(図3-25)。ニカド電池と同様に、最
初は宇宙用として開発され、人工衛星に搭載されていました。またハイブ
リッド車に採用された電池として有名です。
水素吸蔵合金とは?
ニッケル水素電池の大きな特色は、水素吸蔵合金(プロチウム吸蔵合
金、MH)が使われていることです。水素吸蔵合金は、ニッケル水素電池
以外にも、水素貯蔵タンクの媒体、ヒートポンプ、コンプレッサーなどで
使われています。水素は小さな原子ですから、金属原子のすき間に入り込
みます。そこで水素を吸収しやすい金属と放出しやすい金属の2 種類を合
金化すると、合金の体積の1000 倍以上の水素を吸蔵・放出できます(図
3-26)。イメージとしては、合金のすき間に水素が入っている状態で、電 ...