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太陽の光を電気にする電池
太陽電池、光起電力効果、太陽光発電、セレン光電池
6-1
よく見かけるあのパネルも電池の1つ
近年、太陽光(ソーラー)パネルと呼ばれるものが、住宅やビルの屋
根、街灯などに設置され、よく見かけるようになりました。
これらは太陽電池と呼ばれる物理電池(1-2)の一種で、太陽などの光が
物質に当たると電子が発生する光起電力効果(光電効果)を利用して、電気
を取り出す電池です。光が当たっていれば継続的に電気を作り出す発電装置
のような電池で、太陽光発電(PV)と呼ぶこともあります(3-18、5-12)。
カメラの露光計は太陽電池?
1839 年アレキサンドル・エドモンド・ベルクル(仏)が、電解質に一
組の白金電極を浸し、片方の電極に光を当てると、わずかに電気が流れる
光起電力効果を発見しました(図6-1)。1876年にはウィリアム・グリュ
リス・アダムス(英)とリチャード・エバンス・デイ(英)が、金属板に
セレンを塗り、その表面に光を当てると電気を発生することを発見しま
す。このセレンの起電力を応用し、1884 年チャールズ・フリッツ(米)
が発明した世界初の太陽電池セレン光電池は、1960 年代までカメラの露
光計として使われました(図6-2)。
急速に広がる太陽電池
現在のような太陽電池は、アメリカのベル研究所で1954 年に発明され
ました。すぐに宇宙用に実用化が始まり、1958年には初の宇宙用太陽電
池が、科学衛星に搭載されました。
国内では1963 年から生産が始まり、1967 ...