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海水、海水電池、マグネシウム注水電池
海水を使った電池
海水を注入すると電池に
海水を注入または浸すことで、放電する電池を海水電池といいます。マ
グネシウム注水電池は、その正極活物質によって数種類ありますが、その
ほとんどが海水電池です(図2-42)。その構造には、負極活物質にマグネ
シウムまたはマグネシウム合金が用いられています。主なマグネシウム注
水電池の正極活物質は、それぞれ塩化銀、塩化鉛、塩化第一銅、過硫酸カ
リウム、海水中に含まれる溶存酵素となります。この中で正極活物質に塩
化第一銅を用いた塩化銅注水電池のみ、水を注水して放電させる水電池で
す。
マグネシウム注水電池は、電解液の入っていない乾燥した状態で保存さ
れており、使用時に海水を注入または浸すことで、海水そのものを電解質
とします。次のように、両極は酸化還元反応を示し、短時間で高い電圧と
なります。
負極:Mg→Mg
2 +
+2e
正極:2H
2
O+2e
→H
2
+2OH
海で大活躍
海水を注入するという特徴から、マグネシウム注水電池は、海上または
海中において小電流の機器を長時間使用する際に活躍します。具体的に
は、海上救命灯具、海洋観測器、海上標識灯、浮標灯、漁業用魚灯、雷
管、ソノブイなどで使われています(図 2-43)。船舶が浸水したときに、
自動的に信号を発信する緊急信号発信装置の電源としても使用されていま
す。