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電池のはじまりと歴史
バグダッド電池、動物電気、ボルタ電堆
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遺跡の中から最古の電池が見つかった?
1932 年ドイツの考古学者ウィルヘルム・ケーニッヒは、バグダッド郊
外のホーヤットラップア遺跡で、紀元前3 世紀から紀元 3世紀のパルティ
ア時代の遺物として、高さ約10cm、直径約 3cmの素焼きの壺を見つけま
した。中には銅製の筒とさらにその中に鉄の棒が差し込まれていました。
このような銅製の筒にワインの腐敗でできた酢酸や食塩水を入れ、中に鉄
の棒を入れると、電気が流れることから、ケーニッヒは「この壺が電池と
して使われた」という論文を発表しました。これをバグダッド電池といい
ます(図1-9)。しかし現在では、電気的な使用の痕跡が見当たらないこ
と、パピルス紙に祈祷文が書かれたものが見つかったため、電池としての
役割ではなく、宗教的な意味を持つのではないかと推察されています。
カエルの実験から生まれた電池
1780 年頃、イタリアの生物学者ルイジ・ガルバーニはカエルを解剖する
際に、足に銅線を刺し、これを鉄の棒につるしたところ、カエルの足がぶ
るぶると痙攣することを発見しました(図 1-10)。これを見たガルバーニ
は、動物の体内には電気が流れていると考え、動物電気を提唱しました。
しかし同じイタリアの物理学者アレッサンドロ・ボルタは、銅と鉄とい
う異なる2 種類の金属が、カエルの足に含まれる体液と接したことにより
電気が流れて、筋肉を収縮させていたと、主張しました。その後ボルタ
は、カエルの足の代わりに、 ...