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世界初の化学電池の登場
ボルタ電池、電子、電流
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世界初の化学電池、ボルタ電池
ボルタは1800 年、ボルタ電堆を改良し、亜鉛と銅の2 種類の金属と希
硫酸を用いた、ボルタ電池を発明しました。このボルタ電池は、ボルタ電
堆と同様に化学反応で電気を作り出しており、どちらも世界初の化学電池
とされています。
ボルタ電池の構造は単純なもので、希硫酸を入れた水槽に亜鉛と銅の板
を入れ、両者を導線でつなげたものです(図1-12)。希硫酸(H
2
SO
4
)は、
正電荷の水素イオン(H
+
)と負電荷の硫酸イオン(SO
4
2-
)を含んでいて、
電気を通す電解液(電解質溶液)と呼ばれます。
2 つの金属間の導線をつなげるとすぐに、亜鉛板から金属が溶け出して
亜鉛イオン(Zn
2+
)となり、亜鉛板には電子(e
-
)が残されます。この電
子がたまると(帯電)、導線を移動して銅板に向かいます。ボルタ電池の
亜鉛板の反応式(半反応式)は次のようになります。
Zn→Zn
2+
+2e
-
(A)
そもそも、 電気が流れるとはどういうことか?
ここでそもそも「電気が流れる」とはどういうことなのか、確認してお
きましょう。「電気が流れる」、つまり電流とは、「電子が動く」ことです。
ここで注意してほしいのは、「電流は正極→負極へ流れる」のに対して、
「電子は負極→正極に移動する」ということです(図1-13)。
ボルタ電池の場合、亜鉛板から電子が銅板へ流れ込みますから、亜鉛板
が負極、銅板が正極となります。また電流は銅板(正極)から亜鉛板(負
極