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エネファーム、家庭用燃料電池
家庭で電気とお湯を作る
5-12
家庭菜園のようにエネルギーを自宅で作る!
エネファームとは、自宅で電気を作り、お湯も同時に作り出す、家庭用
燃料電池です。「エネルギー」と「ファーム(農場)」 を組み合わせた商品
名で、国内で2009 年よりガス会社などから販売されています。
発売当初は高額で普及が進みませんでしたが、2011 年の東日本大震災
を機に、停電時にも使える、蓄電池や太陽光発電と組み合わせた自立型電
源の販売が始まり、災害時への備えとして注目を集めるようになりまし
た。普及台数は年々上昇しており、2022年 3月には43 万台を突破してい
ます。
活躍中の燃料電池とは?
エネファームは、燃料電池ユニットと貯湯ユニットから構成されます。
燃料には都市ガスやLPガスが使われ、ユニットの中の改質装置より燃料
から取り出した水素と空気中の酸素を化学反応させて、電気を取り出しま
す(図 5-26)。この電気を照明やテレビに利用すれば、電力会社からの購
入電力を減らし、節電できます。また電気と同時に発生した熱で、貯湯ユ
ニットの中の水を沸かし、キッチンやお風呂などで使えます。発電所で発
生した熱は捨てられ、遠く離れた家庭まで運んでくるまでに、送電ロスも
発生します。しかしエネファームなら設置した家庭で使うのでロスも少な
く、エネルギー利用率は約9 割が期待できます(図5-27)。
燃料電池の比較
使用されている燃料電池は、固体高分子形燃料電池と固体酸化物形燃料
電池の2 種類です。固体高分子形は発電効率が比較的低いのですが、排熱 ...