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酸化銀電池、酸化銀、銀
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腕時計で根強い人気の小型電池
かつて精密機器には酸化銀電池が使われていた
1976 年の国内生産がスタートした当時から、ボタン形の酸化銀電池
(銀亜鉛電池)は、腕時計、電卓、携帯型電子ゲーム機などによく使われ
てきました。しかし1979 年の銀の高騰によるコスト高や電気容量の不足
などから、アルカリボタン電池やコイン形リチウム一次電池に代わりまし
た。また電卓は太陽電池(6-1)が採用されるようになりました。
一部で使われ続ける理由とは?
ずいぶん人気のなくなった酸化銀電池ですが、実は現在でもアナログ系
の腕時計などで使用され続けています。酸化銀電池は放電中ずっと公称電
圧1.55V をほぼ維持し、放電末期になって急激に低くなるという特性があ
ります。また自己放電が少なく、長期間の使用が可能で、しかも零下10
〜60 度までと動作温度範囲が広いため、精密さが要求される腕時計や体
温計などに向いているのです(図2-19)。
酸化銀電池の構造
酸化銀電池は、負極活物質に亜鉛粉末、正極活物質に酸化銀が用いられ
ています(図2-20)。電解質には、アラームやライト付きの多機能デジタ
ル腕時計などの大電流の場合(W:ハイレート)は、より反応の進みやす
い水酸化カリウム水溶液、アナログ腕時計などの微量電力の場合(SW:
ローレート)は、液漏れが少ない水酸化ナトリウム水溶液を用いていま
す。
負極では、亜鉛の酸化反応が起こります。かつては亜鉛と水銀の合金が
用いられていましたが、2005 年より日本のメーカーより水銀 ...